春の風にのって
なつかしくこみ上げるような予感が
突然やってきたりします
春の
再生のこの時に
スピリットに戻れたなら
と思います。
今の私の憧れを
よくあらわしている
ドン・ミゲルの言葉です。
<いのちに還る>
目覚めたとき
何一つ同じものはなかった。
生まれて初めて
私はわが目を
双の目を開いた。
私はながく信じていた
自分はものを見ているのだと。
けれども私が真実として知っていたものは
偽りの夢
それ以外の何物でもなかった。
そのとき、輝く星のように
生の天使が
死の天使となり
私の夢を変えて
恐怖のドラマは
喜びに満ちたコメディへと変貌した。
驚きのあまり、私は天使にたずねた。
私は死んだの?
彼女はこたえて
そうよ、これまでずっと
あなたは死んでいたのよ
あなたの心臓は脈打っていても
あなたの精神は幻想の墓の中で眠っていた
自分が神であることを知ることなく。
今、脈打つ心臓、息づく肉体とともに
あなたの精神は地獄から目覚める。
生まれ変わったあなたの目は
待ち受ける美をほめたたえる。
あなたの聖なる意識が
あなたの中のすべての愛を
目覚めさせる。
憎しみと恐れは打ち捨てられ
罪と責めは消え去った。
あなたの魂は赦し
あなたの中の神が生きる。
うっとりとわたしの目は
天使をみつめる
私の中に目覚めた真実を感じながら。
私は喜んで降伏し
無条件に
死と生を
うやうやしく受け容れ
地獄への要求すべてを
投げ捨てる。
そして新たなるまなざしで
私の永遠の愛が
旅立つのを見る。
ミゲル・アンヘル・ルイス
「恐怖を超えて」ドン・ミゲル・ルイス述
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