画像今日は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」から、サソリの話。

蠍(サソリ)って、あの、猛毒を秘めたサソリのことです。

銀河鉄道に乗車した主人公の少年は

そこで心の友である少年に会い、銀河鉄道に乗って一緒に冒険の旅をするんですが

ある時、乗り合わせた少女から
我身をささげる”さそり座”の話をきくんですね

少女が語ります。

「昔、野原に一匹のサソリがいて、
小さな虫やなんか殺して食べていたの。

そしたらある日、イタチに見つかって
食べられそうになったんですって。

サソリは一生懸命逃げているうちに、
とうとう井戸に落ちてしまったの。

そしておぼれそうになった時、
サソリは初めて気が付いたの。

こんなことになるんだったら、
はじめからイタチに自分を
食べさせてやれば良かったって。」

それで、サソリは神に祈るんですね
神様、今度生まれ変わったら
私の体を役にたつようお使いくださいと

神はいたく感激して、
サソリを夜空に輝く
さそり座にしましたとさ・・と言うお話。

結末として
一緒に銀河鉄道に乗っていた
心の友の少年は
実は肉体を失っていたんですね

川で溺れる仲間を助け上げて
でも自分は水に飲まれて死んでしまった。。

犠牲だけれども
”他者も自分である”という意識のもとでは
犠牲ですらない

え? 私? 私はどうかな~?
おとめ座なんで
かなり個人主義。

自他一体のさそり座的な
感じにはどうもなれないですが

愛する母のためなら
自分以上にお世話するだろうな~
というか、すでにそうしている。

だから、このお話
ちょっぴり感激するのね毎回。